ハロウィンについて語ってみた

世間はハロウィン一色である。

なかなかハロウィンという行事とは縁が遠く、前職でハロウィンパーティをやりますという大々的な告知があったにも関わらずめんどくさいという理由で行かないで地元でバジリスク絆を打ってたり、留学していた頃も寮でハロウィンパーティが開催されたが外人のテンションに圧倒されすごすご部屋に退散しコスプレモノのムフフな動画を探していた という過去があるくらいだ。

ちなみに今年も仕事でハロウィンのハの字にも触れることなく11月を迎えそうな勢いである。

そんなことはおかまいなしに渋谷ではコスプレでごった返してるし、ニュースではハロウィンにかこつけた痴漢に注意と喚起を行なっている。

 

他方でも散々語られた話題で恐縮だが、ハロウィンとは別にコスプレをしてウェーイなイベントではない。

元来は秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すという宗教的な意味合いのある行事だった。故人がやってくる という意味合いでは日本で言うところのお盆が最も近いかもしれない。

それをアメリカがお化けの仮装をしてお菓子を貰うという民間行事にアメリカナイズしたのである。

間違ってもセクシーな格好の女性がいてはいけないのだ。くそっ、渋谷まで見に行きたい。

 

そんな僕もかつてハロウィンと少しだけ混ざり合ったことがあった。

就職活動で周りは内定を取っているのに僕だけまだ内定0の状態、焦燥感が積もり積もった時の話。

大学の仲のいい数名でハロウィンパーティをやろうという話が上がったのだ。

当時はまだハロウィンが今ほどビッグイベントとして扱われてはいなかったが、留学から戻った同期が海外のハロウィン熱にやられてそのアツさをこちらに輸入しようとしたのだ。

僕とて途中で部屋に戻るというリタイア行為に走りはしたが、海外のハロウィン熱をその身に受けし者の1人だ。

これで生半可なコスプレをしたのでは「彼はは何をしに留学してたの?」と後ろ指を指されることは必至である。

留学していた頃は甚平を着て日本の農民のコスプレをした(寒かった)が、これをそのままやっても単純に部屋着が甚平の人が部屋を飛び出しただけだ。

やはり受け入れられるのは万人が知っているキャラクターのコスプレだ。

かといってコスプレが被っては目も当てられない。

僕は頭を捻りに捻った。

 

そしてたどり着いたのはアンノーンのコスプレだった。

 

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いろいろ言いたいことはあるかもしれないが、就職活動がうまくいってなかったので錯乱していたと言い訳をさせていただきたい。

 

幸いアンノーンは黒のみ。たまたま全身黒タイツを持ち合わせていたので初期コストは極限までカット出来る。

他の人との差別化も出来て最高である。

 

そうして出来たアンノーンのコスプレがこちら。

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完全に一致である。

ちなみに顔は妹のストッキングを拝借した。

これであとはハロウィンを待つのみ。

 

そしてやってきた当日。

一通のメールが届いた。

『明日エントリーシート提出よろしくね』

 

僕は、泣きながらアンノーンのコスプレをしてエントリーシートを書き上げたが、パーティには間に合わなかった。

 

そんな甘くも苦いハロウィン。

節度を持って楽しんでいただきたいものだ。

 

ちなみにアンノーンのコスプレをしながらエントリーシートを書いた会社は書類落ちだった。

やはりハロウィンは悪霊が来る。